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使用できる期間
インプラントがどのくらいの期間使用できるのかは、よく疑問点としてあげられる事柄です。しかし、インプラントをどのくらいの間使用できるのかについては、導入後のメンテナンスによってほぼ決まると言っても過言ではありません。しかし、インプラント治療の一番初めの患者さん(1965年にインプラントを導入)が今でもインプラントを使用しているという事ですので、きちんとしたメンテナンスさえ施せば、かなり長期に渡り使用できるものであるのは確かです。インプラントそのものは、虫歯になってしまったり腐食してしまったりすることが無いので、半永久的に使用できるものです。では、どうして使用できなくなってしまうことがあり得るのかというと、導入したインプラントの周辺にあたる歯周組織の状況や噛み合わせの状態によります。定期検診をきちんと受信し、指導に従いきちんとしたケアを続けることにより、長くインプラントを使用できるようになるのです。
根本的に歯の機能を回復する治療方法
そもそも歯は噛めなければ話になりません(いま「歯無しになりません」という愉快な誤変換がでちゃいました)。欠損歯を治療する方法は他にもあるにはあるのですが、インプラント程根本的に歯の機能を回復する治療方法はいまのところ存在しません。「根本的」という言葉が丁度でましたが、まさに根本的な治療なんです。なんせ「根っこ」をこさえるところから始めるのですから。そう、歯の根っこ(歯根といいます)の部分からきちんと作り上げていくのがインプラントなんです。この点、他の治療法とは完全に次元が異なります。歯には根っこがあるんですよね。健康な歯には。だからこそ強いし、だからこそ安定していて回りの組織に負担をかけない。つまり痛まないし傷まない。インプラントによる人工の歯は健康な歯とほぼ同じ構造をとっており、がっしりとした根っこを持っています。だから基本的には健康な歯と同等に近い機能と強度を持っているのです。この根っこ、歯根の部分は顎の骨に埋め込んで固定します(ちなみに、この「埋め込む」ことを意味するのですよ、インプラントと言う単語は)。埋め込むもの(つまり、人工の歯根ですが)の素材は、今ではほとんどチタンだそうです。なんでもチタンは骨と親和性が高く、埋め込み後、電子顕微鏡でみても境目がわからないぐらい完全に接合するのだとか。
患部
もう少しちゃんと整理してお話します。デンタルインプラントを「歯」と見ないで「道具」と見るのには理由があります。そもそもデンタルインプラントのたった今存在しているその場所は、そもそも歯が欠損してしまった「患部」です。その患部はいまはもう患部であることをやめて健康な状態にあるのでしょうか?
治療対象者
ほとんどの方が対象者と言っても過言ではありません。いくら年を取っていたとしても健康な身体であれば、インプラント治療は誰でも治療できる可能性があります。治療を行う場合の患者の特徴としては健康的な身体が一番重視されます。次にあげるような身体の不調などにはインプラント治療が制限されたり、他の治療を優先させなくてはならないことがあります。
メリット、デメリット
インプラントは外見的にも若々しくなり、機能的にも優れた歯科技術と言えますが、メリットばかりで、デメリットはまったくないのでしょうか。そもそも、虫歯や歯槽膿漏で歯を失ってしまった場合、人工歯根と呼ばれるインプラントがいいのか、それとも昔ながらの入れ歯やブリッジがいいのか、わたしたち素人にはどの治療法がベストなのか判断しにくいところです。入れ歯(義歯)は、使用するときには痛みや違和感はありますが、ブリッジのように歯を削ったりして入れることはありません。ブリッジは、使用時の痛みや違和感などもなく、セラミックを使えば見た目的にも優れていますが、両隣の歯を削って入れなければなりません。それぞれにメリット、デメリットがあります。インプラントの場合は、健康面や外見的にもかなりのメリットはあるものの、治療費が高額になり、埋め込むための手術も必要となってきます。経済的に可能であるならば、インプラントで健康と美容のメリットの恩恵にあずかることをおすすめしたいところですが、どうしようかと迷っていらっしゃる方は、一度専門の医師に相談してみてはいかがでしょうか?
注意が必要な身体状態や疾患
インプラントの治療を受ける場合、病院にかかる疾患でないにしても正常な身体状態でない場合があります。歯科でインプラントをする場合に、注意が必要な身体状態や疾患について考えてみましょう。
持病を持つ人
インプラント治療は年齢に関係なく行えますが、若くても安全に手術を行うことができないほどの重度な心臓病や糖尿病などの持病を持つ人は、インプラント治療を行うことが出来ないので注意が必要です。インプラント治療に適さない歯周病などがある場合はその治療が優先になる場合があります。
噛み合わせ
定期健診の際に噛み合わせのチェックもしてもらいましょう。インプラントは骨と直接結合するので天然歯のようなぐらつきなどは無いのですが、念のためにインプラント自体に負担がかからないようにするためにも定期検診などで噛み合わせの修正を行ってもらいましょう。健康な歯を手に入れたあとも、大切にケアすることが求められます。逆に、こまめにケアが出来ないと思う人はインプラント治療には向いていないと判断されてしまいます。
治療に適さない方
デンタルインプラント治療は、顎の骨が固まっていることが条件となります。ですから、16歳以下の方は、デンタルインプラント治療を受けることは出来ません。それ以外の方(17歳以上の方)であれば、デンタルインプラント導入を考えている部分およびその周囲に感染症などが無ければ、基本的にはデンタルインプラント治療を行うことが可能です。基本的にはと申し上げましたのは、若干、治療できない方もいらっしゃるからです。例えば、アルコール依存症の方などは、デンタルインプラント治療に適さない方といえるでしょう。また、高血圧や糖尿病をお持ちの方、デンタルインプラント治療を諦めてはいませんか。諦めないでください。高血圧や糖尿病であっても、医師の指導の下、きちんとコントロールできている場合には、デンタルインプラント治療が出来る可能性があります。デンタルインプラント治療が行えるか否かは、結局の所、治療する歯科医師の判断によるものとなります。ですから、治療を検討する際には、歯科医師に相談し、治療が受けられるか否か、判断を仰ぐことになります。
成功率
しばしば「下顎の成功率は96%以上」だという記述を見かけますが、医院によっては100%成功しているところもありようですし、宣伝はしていないものの、もっと成功率の低いところもあるのかもしれません。要は自らが治療を受ける医院と歯科医がどうなのかという問題であって、一般的にどれぐらいの成功率なのかは意味を持たないのです。そこのところをお間違いのないよう、不安がらずに、かといって安心しすぎずに、よい歯科医を選びたいものです。